アウトライン化の基本と活用法【Illustrator基礎】
- アウトラインのやり方を知りたい人
- 納品データを作りたい人
Adobe Illustratorは、デザインを作成するための強力なソフトです。
その中でも「アウトライン化」は、特に重要な機能の一つです。
アウトライン化を正しく理解し活用することで、デザインの品質を高め、印刷やウェブでの使用時に予期せぬトラブルを回避することができます。
この記事では、Illustratorでのアウトライン化の基本とその使い方について詳しく解説します。
アウトライン化はデザインする上でも、納品する上でも重要です!
難しいことはないので、ぜひためしてみてください!
アウトライン化とは?
Illustratorで作成したテキストを、文字としてのデータからベクターシェイプ(図形)に変換するプロセスを指します。
アウトライン化されたテキストは、フォントがインストールされていない環境でも正確に表示され、編集や印刷時に文字が欠けることを防ぎます。
アウトライン化が必要な理由
フォントの不一致を防ぐ
Illustratorでデザインを作成した後、別のパソコンでファイルを開くと、使用したフォントがインストールされていない場合があります。
この場合、フォントが自動的に代替フォントに置き換えられ、デザインが崩れてしまいます。
アウトライン化を行うことで、このようなトラブルを防ぐことができます。
これめちゃくちゃよくあります。
私の場合複数の環境で作業することが多いので、このフォントあっちのパソコンにしかない、なんてザラです…。
印刷の安定性を確保する
印刷業者にデータを渡す際にフォントが適切に反映されないと、印刷に問題が生じることがあります。
アウトライン化することで、フォントの問題を回避してデザインが正確に印刷されるようにします。
クリエイティブなエフェクトの適用
アウトライン化されたテキストは、通常のテキストとは異なり、パス操作や形状の編集が可能になります。これにより、文字を使った複雑なデザインやクリエイティブなエフェクトを簡単に適用することができます。
簡単に言うと、作字とかもできます!
アウトライン化の方法
Illustratorでテキストをアウトライン化する手順は非常に簡単です。
まず、アウトライン化したいテキストを選択します。
選択ツール(ショートカットキー:V)を使用して、テキストオブジェクトをクリックします。
メニューバーから「書式」→「アウトラインを作成」を選択します。ショートカットキー「Ctrl + Shift + O」(Macの場合は「Cmd + Shift + O」)でも同じ操作が可能です。
テキストがアウトライン化されると、文字はそれぞれのパスに変換され、通常のシェイプと同じように編集が可能になります。
動画で解説している方もいたのでこのブログでわかりにくかった人は見てみてください!
アウトライン化のメリットとデメリット
メリット
- フォント依存を解消
他の環境でフォントが置き換えられる心配がなくなります。 - 印刷の安定性
フォントに起因する印刷エラーが発生しません。 - クリエイティブな編集
テキストを自由に変形させたり、エフェクトを適用したりできます。
デメリット
- テキストの編集が不可
アウトライン化後は、テキストを再編集することができなくなります。
誤字脱字の修正などが必要な場合には、元のテキストデータが必要です。 - ファイルサイズの増加
アウトライン化されたテキストはシェイプデータとして扱われるため、ファイルサイズが増加することがあります。
テキストの編集ができないというのはかなりのデメリットです。
アウトラインする前にフォントをコピーして置いておくといいですよ
アウトライン化を行う際の注意点
元のテキストデータの保存
アウトライン化を行う前に、元のテキストデータをコピーして別レイヤーに保存しておくと、後からテキストを編集したい場合に役立ちます。
元のテキストデータを保持することで、修正が必要な場合にも柔軟に対応できます。
ファイルのバックアップ
アウトライン化を行う前に、必ずファイルのバックアップを作成しておきましょう。
これにより、誤って重要なデータを失うリスクを軽減できます。
適切なタイミングでアウトライン化
アウトライン化は、デザインが完全に仕上がり、テキストの編集が不要になった段階で行うのが理想的です。これにより、編集作業を効率的に進めることができます。
まとめ
Illustratorのアウトライン化は、デザインの品質を高め、印刷や他の環境での使用時にトラブルを回避するための重要な機能です。
正しいタイミングでアウトライン化を行い、メリットとデメリットを理解しながら活用することで、プロフェッショナルなデザインを効率的に作成できます。