イラストレーターに必要なおすすめの資格
はじめに
イラストレーターを目指している方にとって、スキルを証明する資格は大変有効です。資格を取得することで、自分の能力を明確に示し、就職活動やフリーランスとしての仕事を得やすくなります。
本記事では、イラストレーターが持っていると良い資格について、検定名、検定内容、検定申込先、金額、取得難易度、メリット、デメリットを詳しく紹介します。
Adobe Certified Professional(旧Adobe Certified Associate)
検定内容
Adobe Certified Professional(ACP)は、Adobeの各ソフトウェアに関する認定資格です。Photoshop、Illustrator、InDesignなど、イラストレーションやデザインに必要なソフトの基礎から高度な機能までを理解していることを証明できます。
検定申込先
Adobe認定試験は、Adobeの公式サイトや提携しているテストセンター(Certiportなど)から申し込むことができます。
金額
1つの試験あたりおおよそ10,000円〜15,000円程度。
取得難易度
中程度。基本的な操作から高度な機能まで広範囲にわたる知識が求められますが、公式の学習教材やオンラインコースを活用することで、十分に準備することが可能です。
メリット
- スキルの証明:Adobeソフトウェアの操作スキルを客観的に証明できます。
- キャリアアップ:デザイン関連の職種で評価されやすい資格です。
- 学習のモチベーション:資格取得を目指すことで体系的に学習できます。
色彩検定
検定内容
色彩検定は、色彩に関する知識を問う資格です。色彩の基礎理論、色彩調和、色彩心理、配色技法などを学びます。デザインだけでなく、イラストレーションにも役立つ資格です。
検定申込先
色彩検定協会の公式サイトから申し込むことができます。
金額
受験料は3級で7,000円、2級で10,000円、1級で15,000円程度。
取得難易度
3級は比較的容易で、色彩の基礎知識を身につけていれば合格可能です。2級、1級になると専門的な知識が求められ、難易度は高くなります。
メリット
- 色彩の知識が身につく:色彩に関する知識を体系的に学ぶことができます。
- デザイン全般で活かせる:色彩の知識はイラストレーションだけでなく、デザイン全般に役立ちます。
- 資格としての評価が高い:多くの業界で評価される資格です。
クリップスタジオペイント検定
検定内容
「CLIP STUDIO PAINTクリエイター検定」は、イラスト・マンガ・アニメーション制作に欠かせないツール「CLIP STUDIO PAINT」の知識を測る検定です。受験の過程で「CLIP STUDIO PAINT」に関する知識を深めることで、今まで描けなかったものが描ける、思い描いた通りの作品制作を楽しめるチカラが身につきます。また、技術の向上だけでなく、創作の幅や活躍の場が広がります。
検定申込先
CLIP STUDIO PAINTの公式サイトから申し込むことができます。
金額
受験料はベーシックで5,500円、イラスト・マンガ・アニメーション11,000円。
取得難易度
CLIP STUDIO PAINT検定は、初心者から上級者まで、幅広いレベルの人が受験できるように作られています。
Photoshop®クリエイター能力認定試験
検定内容
Photoshop®クリエイター能力認定試験は、問題の指示に従い新規ドキュメントから1つのグラフィックコンテンツを作り上げる実践的な試験内容です。問題の指示に従って、限られた時間内にコンテンツを制作する「操作スキル」と、与えられた指示を正確に読み取り形にする「問題解決力」などを、検定試験を通して習得することができます。
検定申込先
公式サイトから申し込むことができます。
金額
受験料はスタンダードで7,800円、エキスパート8,800円。
取得難易度
Photoshopクリエイター能力認定試験は、基本的にエキスパートの方がスタンダードに比べて難易度が高くなります。
Illustrator®クリエイター能力認定試験
検定内容
Illustrator®クリエイター能力認定試験は、問題の指示に従い新規ドキュメントから1つのグラフィックコンテンツを作り上げる実践的な試験内容です。問題の指示に従って、限られた時間内にコンテンツを制作する「操作スキル」と、与えられた指示を正確に読み取り形にする「問題解決力」などを、検定試験を通して習得することができます。
検定申込先
公式サイトから申し込むことができます。
金額
受験料はスタンダードで7,800円、エキスパート8,800円。
取得難易度
Illustratorクリエイター能力認定試験は、基本的にエキスパートの方がスタンダードに比べて難易度が高くなります。
Webデザイナー検定
検定内容
Webデザイナー検定は、Webデザインに関する知識と技能を証明する資格です。HTML、CSS、JavaScript、Photoshopなどの基礎から実践的なスキルまでを網羅しています。イラストレーションのWeb制作にも役立つ資格です。
検定申込先
サーティファイの公式サイトから申し込むことができます。
金額
受験料はおおよそ6,000円〜8,000円程度。
取得難易度
中程度。Webデザインの基礎から応用まで広範囲にわたるため、しっかりとした学習が必要です。公式教材や模擬試験を利用して対策を行うと良いでしょう。
メリット
- Webデザインの知識が身につく:Webデザインに関する知識を体系的に学ぶことができます。
- デジタル領域で活かせる:イラストレーションのデジタル制作に役立ちます。
- 資格としての評価が高い:多くの企業で評価される資格です。
MOS(Microsoft Office Specialist)
検定内容
MOSは、Microsoft Office製品(Word、Excel、PowerPointなど)の操作スキルを証明する資格です。特にPowerPointのスキルが役立ちます。プレゼンテーション資料の作成やクライアントへの提案資料作成に必要なスキルを証明できます。
検定申込先
MOSの公式サイトや提携しているテストセンター(Certiportなど)から申し込むことができます。
金額
1科目あたりおおよそ10,000円〜12,000円程度。
取得難易度
中程度。Office製品の基本操作から応用技術までを理解していれば、比較的短期間での取得が可能です。
メリット
- Officeスキルの証明:Microsoft Officeの操作スキルを客観的に証明できます。
- キャリアアップ:ビジネスの場で評価されやすい資格です。
- 学習のモチベーション:資格取得を目指すことで体系的に学習できます。
CGクリエイター検定
検定内容
CGクリエイター検定は、CG(コンピュータグラフィックス)に関する知識と技能を問う資格です。モデリング、アニメーション、レンダリングなど、CG制作の基本から応用までを学びます。
検定申込先
CG-ARTS協会の公式サイトから申し込みが可能です。
金額
受験料はベーシックで5,000円、エキスパートで10,000円程度。
取得難易度
ベーシックは比較的容易ですが、エキスパートは高度な知識と技術が求められるため、難易度が高くなります。
メリット
- スキルの証明:CG制作に関する知識と技能を証明できる。
- 幅広い応用:ゲーム、アニメーション、映画など、さまざまな分野で活かせる。
- キャリアアップ:CG業界での評価が高い。
資格取得のメリットとデメリット
メリット
- スキルの証明
- 資格は、特定のスキルや知識を持っていることを客観的に証明できます。これは、就職活動やクライアントとの信頼関係を築く上で大きな利点となります。
- キャリアアップ
- 資格取得はキャリアアップの一環として評価されることが多いです。特に実務経験の少ない若手デザイナーにとって、資格は自分の能力をアピールする重要なツールとなります。
- 学習のモチベーション
- 資格取得を目指すことで、体系的に学習を進めるモチベーションになります。自己学習だけでは得られない知識を深めることができます。
デメリット
- 費用
- 資格取得には費用がかかります。受験料だけでなく、学習教材や講座の費用も考慮する必要があります。
- 時間と労力
- 資格取得のためには、学習に時間と労力を割く必要があります。特に難易度の高い資格では、かなりの準備が求められます。
- 即戦力とは限らない
- 資格を持っていることが即戦力を意味するわけではありません。実務経験やプロジェクトでの実績が重視されることも多いです。
- 資格の有効期限
- 一部の資格には有効期限があり、定期的に更新や再試験が必要です。これにより、継続的な学習が求められます。
まとめ
イラストレーターが持っていると良い資格をいくつか紹介しました。各資格はそれぞれの専門分野に特化しており、取得することでスキルを証明し、キャリアアップに役立てることができます。資格取得を目指すことで、自分のスキルを客観的に評価できるだけでなく、新たな知識や技術を習得する機会にもなります。